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蕩けるようなキスをして
第72章 最愛
揶揄するように言われ、華夜子は急いで開口した。
「私も好きだよ、陸の事。陸が私を好きな気持ちと同じくらい…」
初めこそ威勢が良かったが、語尾は小さくなっていた。
そんなつもりはないけれど。
そう思わせてしまうような言動を、とってしまっていたのだろうか。
不安が募り、気分が沈んだところに、陸の苦笑混じりの声が届く。
「華夜の気持ちを疑ってる訳じゃない。誤解させちゃってたなら、ごめんね。華夜が俺を好きだって想ってくれてる事、ちゃんと伝わってるよ。今夜も…好きだって想ってくれていなければ、こうしていないと思うし。だから、ほんとに嬉しい」
「…」
「たださ。ほら、好きになったのって、俺が先だっただろ?あの日、華夜を教室で初めて見た瞬間から、もう気になり始めてた。高望みし過ぎてるって分かっていたけど、諦め切れなかった。望み薄だったけどなんとか気を惹きたくて、色々した。そうやってやっと振り向いてもらえたから…先に惚れた弱みって言うの?その分、やっぱり俺の方が華夜を好きな気持ち、勝(まさ)ってるかなって」
-まあ、その違いは、ほんの一ミリ程度だと思うけどね。
言って、陸は笑った。
「私も好きだよ、陸の事。陸が私を好きな気持ちと同じくらい…」
初めこそ威勢が良かったが、語尾は小さくなっていた。
そんなつもりはないけれど。
そう思わせてしまうような言動を、とってしまっていたのだろうか。
不安が募り、気分が沈んだところに、陸の苦笑混じりの声が届く。
「華夜の気持ちを疑ってる訳じゃない。誤解させちゃってたなら、ごめんね。華夜が俺を好きだって想ってくれてる事、ちゃんと伝わってるよ。今夜も…好きだって想ってくれていなければ、こうしていないと思うし。だから、ほんとに嬉しい」
「…」
「たださ。ほら、好きになったのって、俺が先だっただろ?あの日、華夜を教室で初めて見た瞬間から、もう気になり始めてた。高望みし過ぎてるって分かっていたけど、諦め切れなかった。望み薄だったけどなんとか気を惹きたくて、色々した。そうやってやっと振り向いてもらえたから…先に惚れた弱みって言うの?その分、やっぱり俺の方が華夜を好きな気持ち、勝(まさ)ってるかなって」
-まあ、その違いは、ほんの一ミリ程度だと思うけどね。
言って、陸は笑った。

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