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蕩けるようなキスをして
第72章 最愛
『先生がいい』
私は、迷いなく即答した。
『私は、高階先生じゃなきゃだめなの』
縋るように見つめる私に、先生は無言で目を細めた。
『電話もラインもいっぱいくれるって言ってくれた。夏休みには初めてのデートも出来るって。私達よりももっと遠く離れ離れの、遠恋してる人達なんか沢山いる。そう思えば、耐えられる。…それに、将来の約束も』
-だから、大丈夫。
泣き笑いの私を抱き締め。
頬に伝う涙を、先生は唇でそっと、拭った。
その感触を一瞬思い出し、華夜子は頬に指先を寄せる。
遠い目をした彼女の耳に、現実の世界で自分を呼ぶ声がした。
「陸…?」
ぼうっとしていたのだろうか-華夜子が少し焦ると、陸は薄く笑った。
私は、迷いなく即答した。
『私は、高階先生じゃなきゃだめなの』
縋るように見つめる私に、先生は無言で目を細めた。
『電話もラインもいっぱいくれるって言ってくれた。夏休みには初めてのデートも出来るって。私達よりももっと遠く離れ離れの、遠恋してる人達なんか沢山いる。そう思えば、耐えられる。…それに、将来の約束も』
-だから、大丈夫。
泣き笑いの私を抱き締め。
頬に伝う涙を、先生は唇でそっと、拭った。
その感触を一瞬思い出し、華夜子は頬に指先を寄せる。
遠い目をした彼女の耳に、現実の世界で自分を呼ぶ声がした。
「陸…?」
ぼうっとしていたのだろうか-華夜子が少し焦ると、陸は薄く笑った。

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