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蕩けるようなキスをして
第69章 求める夜
「十日振りに華夜に逢えて、今日はほんとに嬉しかった。お茶して。映画を一緒に観て。イヴに行けなかったお店にも、やっと行けた。すげー美味しかったから、また行きたいな」
「…うん」
自分とおんなじ事を思ってくれてる彼に、華夜子も嬉しくなる。
「言い訳に聞こえるだろうけど。ちゃんと家に送って行くつもりだったんだよ、嘘じゃない」
ばつが悪そうな陸の表情に、華夜子は深く、頷く。
「うん、知ってるよ。陸は、ちゃんとしようとしてくれてた。…私が、陸の部屋に行きたいって言ったから。だから」
「うん。でも本当は、華夜ともっと一緒にいたいって思ってたから。一度誘われたぐらいで、すぐに心はぐらつくんだよ。説得力ないよな」
自嘲する陸に、華夜子は左右に首を振ってみせる。
「華夜と色んな話をするのが楽しい。色んな場所にふたりで行けるのも、ほんとに嬉しい。側にいるだけで、限りなく幸せだって思う。…なら、もうそれで十分だろって、思われそうだけど」
そこで陸は一呼吸置き-告げた。
「…うん」
自分とおんなじ事を思ってくれてる彼に、華夜子も嬉しくなる。
「言い訳に聞こえるだろうけど。ちゃんと家に送って行くつもりだったんだよ、嘘じゃない」
ばつが悪そうな陸の表情に、華夜子は深く、頷く。
「うん、知ってるよ。陸は、ちゃんとしようとしてくれてた。…私が、陸の部屋に行きたいって言ったから。だから」
「うん。でも本当は、華夜ともっと一緒にいたいって思ってたから。一度誘われたぐらいで、すぐに心はぐらつくんだよ。説得力ないよな」
自嘲する陸に、華夜子は左右に首を振ってみせる。
「華夜と色んな話をするのが楽しい。色んな場所にふたりで行けるのも、ほんとに嬉しい。側にいるだけで、限りなく幸せだって思う。…なら、もうそれで十分だろって、思われそうだけど」
そこで陸は一呼吸置き-告げた。

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