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蕩けるようなキスをして
第68章 告白と口付け
確かに好きだとも、何も言われる事もなく。
ただ、その腕に抱いてくれた。
ただ、それだけ-確かに、その通りだけれども。
でも、私は。
少なくとも嫌われてはいないと。
もっと自惚れていいのなら、想いが通じたと-思ってた。
あれから、一週間。
講義や廊下で擦れ違うような事はあっても、ふたりの関係に劇的な変化はなかった。
メルアドを教えてもらった訳でも、電話番号を教えてもらった訳でもない。
この間の事はなんだったんだろう-ふと、考えるようになり。
いくら考えても分からなくて。
これからどうしたらいいのか分からなくって。
この間の出来事を唯一打ち明けていた留以に、思い切って悩んでいる事を打ち明けた。
『高階先生、私の事どう思っているのかな』
それに対する留以の答えは、単純明快だった。
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