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蕩けるようなキスをして
第65章 返事
涙腺が、緩み出してしまう。
こんなとこで泣く訳にはいかないし、第一、彼をもの凄く困らせてしまうから、必死に堪えるけれども。
「…陸は、やっぱり先生とは全然違うね」
華夜子の呟きに、陸の表情が瞬時に強張る。
「あ、違うよ!いい意味でだよ?」
誤解させてしまう言い方だった-華夜子は急いで、訂正する。
「こうして一緒に食事をして。次のデートの約束をして。堂々と手を繋いで、どこへでも歩いて行ける。好きだといつでも、言ってもらえて。抱き締めてもくれる。…キスも、いつだって」
自分で言っておきながら、最後のひとことに赤面してしまう。
それを誤魔化すように、早口に捲し立てる。
「だって先生なんて、告白したのは私からなのはいいとして、メモも同然だったし?返事なんて暫くもらえなかったし?付き合ってる期間なんて、結局ほんの僅かだったし?どこにもふたりで行けなかったし?…普通でいい。普通がいいの。特別な事なんか、なんにもいらない。そんな事、望んでもいない。これまでも、陸は側にいてくれた。これからも、陸は側にいてくれる。それだけでいい。それだけも先生は出来なかった。…だから、陸は先生とは全く違う」
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