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蕩けるようなキスをして
第64章 代わりじゃない
切ない想いが押し寄せる。
「でもね。先生と約束したの。私の二十歳(はたち)の誕生日がきたら、そしたら遠くに一緒に出掛けようって」
華夜子は過ぎし日に思いを馳せ、微かに笑った。
「贅沢は言わない。二十歳(はたち)になったらいつもは無理でも、ほんとにたまにでいいから、少しずつ先生と色んな場所に行って、色んな事をするはずだった。付き合っているだなんて、決して言えないような関係でも、そんな先生との約束があったからどうにか耐えられた。それがなかったら、あまりにも淋し過ぎて…無理だったかもしれない」
華夜子は、隣りを歩く陸を縋るように見た。
「でも、結局。私の二十歳(はたち)の誕生日の次の日に、先生は死んじゃった。…だから、色んな場所に行く事も、色んな事をするのも、ひとつも叶わないまま終わった-」
-こんな事なら。
こんな結末が最初から分かっていたのなら。
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