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蕩けるようなキスをして
第60章 T
講義を受けた大教室で。
擦れ違った廊下で。
研究室へと続く廊下で。
唯一貰った指輪と共に、思い出を辿っていた。
「なかなか忘れられない理由に、それもあったと思う…ってか、あった。だって、大学に行く度に、嫌でもどうしても思い出す。もういないという現実を、受け入れざるを得ないのに、それを忘れさせてくれない場所だった。…今日はこの扉を開けたら、教卓の前に立っているのではないか。この角を曲がったら、向こうから歩いて来るのではないか。ノックをしたら、今しも研究室のドアを開けて出て来てくれそうで」
唯一の思い出の場所であり。
唯一思い出してしまう場所であり。
忘れたい場所であり。
忘れられない場所であり。
その苦悩。
その葛藤。
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