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蕩けるようなキスをして
第60章 T
「指輪を拾ったあの日。指輪の裏側の刻印を見てしまって」
「…」
「それで、名前のイニシャルがTだって知った」
「…」
「華夜の今までの話や様子から、きっと同じ大学の奴だったんだろうなって思ってた。…でも、付き合っていながら、ただの一度もデートすら叶わなかった相手ってどんなだよって、ずっと引っ掛かっていて。…それで、ようやく気付いた。同じ学生だけが相手とは限らない、って」
学生だけじゃない。
広い大学の中。
他にもいる。
他にもいた。
職員?
講師?
教授?
「…」
「それで、名前のイニシャルがTだって知った」
「…」
「華夜の今までの話や様子から、きっと同じ大学の奴だったんだろうなって思ってた。…でも、付き合っていながら、ただの一度もデートすら叶わなかった相手ってどんなだよって、ずっと引っ掛かっていて。…それで、ようやく気付いた。同じ学生だけが相手とは限らない、って」
学生だけじゃない。
広い大学の中。
他にもいる。
他にもいた。
職員?
講師?
教授?

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