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蕩けるようなキスをして
第60章 T
なのに。
今、自分は話そうとしている。
自分がかつて好きだったひとの事。
そのひととの思い出を。
それを知ってるから、彼はこんな言い方をしてきてる。
聞きたくないから。
知らなくていいから。
言わなくていいから。
そう、やんわり、告げてきてる。
彼に分かって欲しい。
彼に伝えたい。
それらの思いは結局、ただ自己満足に過ぎない。
彼に嫌な思いをさせてまで言う事ではない。
彼がいいと言うのなら、もう喋らなくてもいいのではないか。
華夜子が葛藤していると、陸の手が頬に伸びてきた。
今、自分は話そうとしている。
自分がかつて好きだったひとの事。
そのひととの思い出を。
それを知ってるから、彼はこんな言い方をしてきてる。
聞きたくないから。
知らなくていいから。
言わなくていいから。
そう、やんわり、告げてきてる。
彼に分かって欲しい。
彼に伝えたい。
それらの思いは結局、ただ自己満足に過ぎない。
彼に嫌な思いをさせてまで言う事ではない。
彼がいいと言うのなら、もう喋らなくてもいいのではないか。
華夜子が葛藤していると、陸の手が頬に伸びてきた。

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