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蕩けるようなキスをして
第10章 卵焼き再び
彼女になるべく晒さぬようにと、気を付けていたけれど。
陸は、さり気に机の下に手を隠し、今度こそ完全に彼女の目に触れないようにした。
この程度の傷なんて。
放っておけば何れ消える。
彼女につけてしまった心の傷に比べれば。
簡単に癒えてしまう。
だから、大丈夫。
だから、もう、泣かないで。
だから、もう、どうか、笑顔だけを見せて。
ふたりで、これからは、楽しい事だけをして過ごしたい。
ふたりで、これからは、楽しい事だけをして過ごせたら-。
「…陸も、友達いないの?」
ぼんやりしていた彼に、華夜子の少しだけ遠慮がちなそれが届いた。
陸は彼女を見る。
「なんて。そんな訳ないよね。いつも男女問わず、陸の周りは沢山の人がいるもんね。…今日は試験期間中で、たまたまお昼はひとりだったの?」
陸は、さり気に机の下に手を隠し、今度こそ完全に彼女の目に触れないようにした。
この程度の傷なんて。
放っておけば何れ消える。
彼女につけてしまった心の傷に比べれば。
簡単に癒えてしまう。
だから、大丈夫。
だから、もう、泣かないで。
だから、もう、どうか、笑顔だけを見せて。
ふたりで、これからは、楽しい事だけをして過ごしたい。
ふたりで、これからは、楽しい事だけをして過ごせたら-。
「…陸も、友達いないの?」
ぼんやりしていた彼に、華夜子の少しだけ遠慮がちなそれが届いた。
陸は彼女を見る。
「なんて。そんな訳ないよね。いつも男女問わず、陸の周りは沢山の人がいるもんね。…今日は試験期間中で、たまたまお昼はひとりだったの?」

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