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蕩けるようなキスをして
第58章 真相
今しも泣き出しそうな華夜子の声音に、陸は彼女の頭を安心させるように撫でる。
綺麗な栗色の髪が乱れるのも構わず強く-掻き乱す、と言ったほうがいいくらいに。
「いんだよ、もう」
「でも…」
尚も申し訳なさそうな華夜子に、陸は吐き捨てるように言った。
「お前はなんも悪くねーんだよ。悪いどころか、こんなにも俺の事を考えてくれていた。なのに俺は…俺の方こそ、お前に謝らなきゃいけない」
「え…?」
「あの日。華夜が指輪を嵌めてるのは、繋いだ手の感触ですぐに分かった。理解した途端、身体中の毛が逆立った。怒りに。嫉妬に。俺が何も知らないと思って、素知らぬ顔をしている華夜を、あの時の俺は懲らしめたい…確かに、そう思った」
「…」
「だから、言った。『手袋は外さないのか』って。手袋を取って、その指輪が晒されたら、華夜はどんな顔をするのか。どんな言い訳をするのか。見届けてやるって…サイテーだろ」
今思い返しても、それ以外の言葉がない。
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