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蕩けるようなキスをして
第58章 真相
そこまで言って、華夜子は目を瞑った。
陸の腕の中で、思い出を辿るように瞳を閉じる。
「お昼ご飯を食べようって、留以と小さな教室の扉を開けたの。ほんとに、ただの偶然。たまたま近くの廊下を歩いていて、そう言えばこの教室って、入った事あったっけって話になって…それだけだった。そしたら、大学中で知らないひとはいない、あの超有名人の櫻葉陸がいてさ。これまた当たり前のように、女子学生と抱き合ってるんだもん。しかも、済まなそうにするどころか、逆に挑発するように嗤われてさ。…もう、最悪どころの話じゃないよ」
華夜子の肩が小刻みに揺れる。
陸は反論の余地もなく。
居心地悪そうに、華夜子の身体を自分の胸に押し付けるように、抱き直すしかない。
「もう本当に、なんてやな奴。こんな女ったらしどこがいいの。こんな顔だけが取り柄の男と抱き合ってる乃愛って、頭おかしいんじゃないの。私は絶対こんな奴、好きになんてなれない-」
-そう、確信してたのに。
陸の腕の中で、思い出を辿るように瞳を閉じる。
「お昼ご飯を食べようって、留以と小さな教室の扉を開けたの。ほんとに、ただの偶然。たまたま近くの廊下を歩いていて、そう言えばこの教室って、入った事あったっけって話になって…それだけだった。そしたら、大学中で知らないひとはいない、あの超有名人の櫻葉陸がいてさ。これまた当たり前のように、女子学生と抱き合ってるんだもん。しかも、済まなそうにするどころか、逆に挑発するように嗤われてさ。…もう、最悪どころの話じゃないよ」
華夜子の肩が小刻みに揺れる。
陸は反論の余地もなく。
居心地悪そうに、華夜子の身体を自分の胸に押し付けるように、抱き直すしかない。
「もう本当に、なんてやな奴。こんな女ったらしどこがいいの。こんな顔だけが取り柄の男と抱き合ってる乃愛って、頭おかしいんじゃないの。私は絶対こんな奴、好きになんてなれない-」
-そう、確信してたのに。

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