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第58章 真相

イヴの夜（よ）。
デートの約束。
当初の予定通りには上手くはいかなかったけれど。
それでも彼女は来てくれた。
ふたりでイルミネーションを見たい。
その願いは叶った。
予約をしていた店は無理で、結局近場のファミレスになってしまったけれど。
夕食がまだだった彼女と、一緒に食事も出来た。
店を出る頃には、もう十二時近くて。
責任を持って、きちんと家まで送ろう－思ってた。
なのに。
不意に。
どうしても。
今夜は彼女ともっと一緒にいたいという衝動を、どうしても抑えられなくなってしまった。
いつもなら決して、有り得なかった。