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蕩けるようなキスをして
第9章 華夜子
「そんな男に、本当に名前を呼ばせちゃっていいの?またすぐに、華夜子の気に障るような事をしてしまうかもしれない。そしたら、その時、やっぱ呼ばせなきゃ良かったって、後悔するんじゃない?ほんと、俺って自分でもしょーもないって、思うような奴だから」
嗤い、背を椅子に預け、陸はその長い脚を投げ出した。
大勢の皆に囲まれ、華やかに過ごす時には決して見せない、憂いの、表情。
その横顔に吸い込まれながら。
躊躇いながら。
華夜子は勇気を出し、彼を呼んだ。
「食べかけの卵焼きを、すげー美味しいって喜んで食べてくれるひとに、そんなしょーもない奴なんていないよ、陸-」
瞬間。
憂鬱そうな横顔が、固まる。
その長い睫に縁どられた瞳が、僅かに狭まった。
口角が、微かに、上がる。
嬉しさに、削がれる、鬱々とした心の覆い。
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