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蕩けるようなキスをして
第57章 クリスマス・イヴ
「知ってたんなら。最初から分かってんなら。わざわざ俺にまた言わそうとするなよ。恥ずかしいだろ。すげー意地の悪い女」
「…陸だって。陸だって、ほんとは知ってるくせに…また私に言わせようと」
「俺はいーんだよ。でも、お前はだめなの」
「なにそれ?そんなの-」
-不公平。
何か冷たいものが頬に当たる-思ったら。
それは空から降ってきた雪のようだった。
頬だけでなく。
髪に。
額に。
閉じた瞼の上に。
冷たい雪の結晶が舞い降りる中での、キス。
でも。
ふたりの繋がった唇と唇だけは、温かった。
「…陸だって。陸だって、ほんとは知ってるくせに…また私に言わせようと」
「俺はいーんだよ。でも、お前はだめなの」
「なにそれ?そんなの-」
-不公平。
何か冷たいものが頬に当たる-思ったら。
それは空から降ってきた雪のようだった。
頬だけでなく。
髪に。
額に。
閉じた瞼の上に。
冷たい雪の結晶が舞い降りる中での、キス。
でも。
ふたりの繋がった唇と唇だけは、温かった。

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