この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第57章 クリスマス・イヴ
「…五時からずっと、四時間以上もここで待っていたの?」
華夜子の掠れた呟きに、陸は笑って無言で、小さく頷く。
「こんなに寒いのに?来ないかもしれないのに?それでも待ってたの?」
心底信じられないという響きが、華夜子の声には含まれていた。
「なんでそんな大変な思いをしてまで待つの?なんでそんなに大変なのに待っていたの?どうして待っていられるの?」
言いながら、歪み始める、彼女の顔。
その口唇は、戦慄(わなな)いているようだった。
「そんなの-」
-理由は、ひとつしかない。
言いたい。
言っていいのかな。
言いたいけど、最後の躊躇をしてしまう。
陸が曖昧に微笑み、言い淀んでいると、華夜子が絞り出すように訊いてくる。
「陸の待ってる彼女は…そんなにまでしても、それでも待つ価値があるひと?」
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ