この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第57章 クリスマス・イヴ
自分の非を認め、謝って来る華夜子に、陸は首を振る。
「俺はただ、華夜が心配だっただけだ。みんながいい奴ばっかじゃない。だから気を付けて欲しくて-」
彼女に頭を下げて欲しくて、あんなにも責め立てるように言ったんじゃない。
確かに醜く妬いてもいたが。
本当にただ、彼女に危ない目に遭って欲しくなかった-。
「うん、知ってる」
陸は、優しいからね-微笑む華夜子に、陸はありったけの勇気を出して、尋ねる。
「華夜は…その、彼氏に逢いにここに来たの?」
「私が勝手に来ただけだよ。だって、約束は…最初はしてたけど、結局ない事にしたし。…もの凄く怒らせた。もの凄く傷付けた。だから、もう私の事なんてなんとも思っていないって、覚悟もしてた。私は…私はまだ彼氏だって思ってはいるけど、相手はもう、思ってくれていない…そう、確信してた。それだけの事を、私はしてしまった。…だから絶対、来る訳なんかないの。やっぱり逢いたいかもって、来てくれるはずなんか。そんなの分かり切っているのに。なのに未練がましく、ここに来てしまった。万が一にも、気が変わって来てくれてたとして、約束の時間なんかとっくに過ぎてる。…だから絶対、絶対、こんな遅い時間までいるはずない」
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ