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蕩けるようなキスをして
第53章 留以
近しい人達は専ら、自分の名を呼び捨てにする-『櫻葉君』だなんて、敬称を付けて呼ばれる事など滅多にない。
その時点で、少なくとも親しい友達やクラスメートではないと、気付くべきだった。
今日はどこへ行くにも大学中でからかわれ、或いは咎められ。
散々な思いをしていただけに、どうやら、警戒心が強過ぎてしまったらしい。
「…ごめん。今日は一日あちこちで、色々言われてきたから、つい」
-またその類で、声を掛けられたのかと思った。
陸が素直に謝れば、留以はやがて相好を崩し、ちょっと意地悪そうに口を開いた。
「華夜子の事で?」
留以のひとことに、陸の顔は瞬時に強張り、緊張が走る。
口を噤む陸の姿に肯定を見てとり。
留以は再び、口元を緩める。
「櫻葉君って、見た目ちゃらいし、どうしようもない遊び人だなってずっと思ってた。けど、女を泣かせたりはしない男だってなんとなくだけど、心の片隅では信じてたのに-」
-がっかりだな。
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