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蕩けるようなキスをして
第53章 留以
「櫻葉君」
自販機のボタンを押したところで、背後から声を掛けられた。
重々しい溜め息が、溢れ出る。
屈み、取り出し口から商品を取り出した陸は、忌々しいものでも見るように、勢いづいてその相手を振り返った。
「…っ」
恐ろしい陸の形相に、後ろに控えていたそのひとは驚き。
肩を竦め。
目を丸くし。
息を呑んだ。
その人物を認めた陸もまた吃驚し、茶色の両眼を見開いた。
「-ルイさん」
想像していたどの人間とも違い。
陸は慌てて、その険しい表情を解いた。
よくよく考えてみれば、すぐに分かる事だった。
自販機のボタンを押したところで、背後から声を掛けられた。
重々しい溜め息が、溢れ出る。
屈み、取り出し口から商品を取り出した陸は、忌々しいものでも見るように、勢いづいてその相手を振り返った。
「…っ」
恐ろしい陸の形相に、後ろに控えていたそのひとは驚き。
肩を竦め。
目を丸くし。
息を呑んだ。
その人物を認めた陸もまた吃驚し、茶色の両眼を見開いた。
「-ルイさん」
想像していたどの人間とも違い。
陸は慌てて、その険しい表情を解いた。
よくよく考えてみれば、すぐに分かる事だった。

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