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蕩けるようなキスをして
第50章 吹雪
その笑顔に、華夜子の胸はもう、張り裂けそうだった。
どんな想いで、彼はそうしているのか。
「大事なものだろ」
華夜子に寄った陸は、彼女の左手を取り、掌にそれを握らせた。
「失くしたら、大変だ」
優しい笑みを重ね、陸は華夜子に語り掛ける。
涙が、滲み出す。
りく-名を呟くのが、やっとだった。
「りく、違うの。これは-」
強張った口で-それでも想いを、必死に伝えようとする。
でも、ひとつの弁明もさせてもらえなかった。
陸は軽く首を振り、それをやんわり断った。
「俺は大丈夫。だから、何も言わなくてもいい」
「陸、でも…!」
言い訳をしたい華夜子を避けるように、陸はテーブルの上の勉強道具を掻き集め、乱雑に鞄にしまった。
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