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蕩けるようなキスをして
第50章 吹雪
華夜子は安堵し。
自分の意思とは反し、動きの定まらぬ右手をどうにか堪え。
一本、一本、親指から順に、左手の手袋を外してゆく。
焦って失敗しないように。
でも時間をかけ過ぎて怪しまれないように。
無事全部の指を外し終え、思わず、溜め息が漏れる。
脱いだ手袋を、すぐに鞄にしまっておこうとし-なんの悪戯か、それは床に落ちた。
こんな事にならぬよう、しっかりと握っていたはずだった。
震える手がほんの一瞬、力を緩めてしまったのかもしれなかった。
あっ-思った時には、手遅れだった。
お願い-心の中で強く願ったけれど。
全てが、遅かった。
白い手袋がカフェテリアの床へ落ちるのとほぼ同時。
手袋の中から飛び出たそれが金属音を立て、あろう事か、彼の足元の方へ転がっていった。
「あっ…!」
零れる、短い、悲鳴。
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