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蕩けるようなキスをして
第50章 吹雪
「…あ」
数秒後。
ようやく、華夜子は、声を発した。
固まった頬をどうにか解(ほぐ)し、笑顔を作る。
「何やってるんだろ、私-」
独り言のように呟き、すぐに、右手から手袋を脱がす。
「やっぱ、私おかしいね。ごめんね。大学の中なのに、コートも手袋をしたままなんて」
表面上は自分を嗤っていたが-その目は、笑っていなかった。
いつでも魅惑的なその唇は、微かに震えているようにも見えた。
その両手は緊張で-確かに戦慄(わなな)いていた。
華夜子は陸を見る。
こちらから絶対に目を離さない陸に窮し、華夜子はテーブルの下、自らの膝の上に両手を持っていく。
覗き込まれない限り、これでほぼ、彼からは死角-彼女の思惑には気付いていたが、陸は見て見ぬ振りをする。
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