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蕩けるようなキスをして
第50章 吹雪
陸の言葉に素直に従い、華夜子は鞄から勉強道具を取り出しにかかる。
テキスト、図書館から借りた参考図書、ノート、筆入れ-テーブルに揃え、ペンケースから筆記用具を出す。
「コート、脱がないの?」
羽織っていた上着を脱ぎ終えた陸が、華夜子に声を掛ける。
白いコート姿のまま、シャーペンを持っていた華夜子は、はっとする。
「あ…」
たった今、気付いたとばかりに。
薄く笑い、華夜子は立ち上がり、ボタンをひとつ、ひとつ、ゆっくりと外してゆく。
その様子を座ったまま、黙って見ていた陸は、やがて強く、双眸を閉じた。
しかし、それも一瞬の事。
すぐに意を決したように、両眼を開けた。
「手袋は?」
脱いだコートを綺麗に畳み、隣りの空いた座席に置いた華夜子は、再び椅子に腰を下ろし、シャーペンを握っていた。
コートとお揃いの、白い手袋は嵌めたまま。
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