この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第50章 吹雪
「…俺、何かした?」
なんでもない風を装い、さらりと訊く。
勿論、彼女を見てなんか無理。
どこに目を通す訳もなく、適当にテキストを捲りながら、陸は問う。
彼女がこちらに視線を向けたのが、気配で分かる。
広げたテキストから顔は離さずに、陸は唇の端を上げる。
こんなにも心の中は、激しく乱れ、どす黒く染まっているのに。
吐き出せもせず、ましてや怒りをぶつけるなんて。
馬鹿なんじゃねーか。
なんで笑ってるんだ-思うけど。
笑うしかない。
「ここ数日、なんか様子がおかしいから。知らない間(ま)に、何かしちゃってたかなって」
深刻にならぬよう、あくまでも軽く。
本当は-本当は、その腕を掴み、強く揺さぶってしまいたいくらいだけど。
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ