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蕩けるようなキスをして
第49章 予感
乃愛のなんだか意味あり気な視線に、華夜子は後ずさる。
「ホテルにお泊り?」
直球の質問に、華夜子は瞬間的に大きく否定する。
「そんなのしないしっ」
「え?だってクリスマスだよ?」
「クリスマスだろうか、そうじゃなかろうが、しないよっ?」
「え?まさか、まさかまだ…?」
未だに清い交際続けてんの?-乃愛が硬い笑顔で、華夜子を見る。
華夜子の顔が真っ赤に変化する。
それが意味するところを乃愛は十分理解し、呆れを通り越し、不安を覚える。
「あんた達付き合って、四カ月くらいは経ってるよね?なのにまだって、どーいう事?櫻葉陸、どっか悪いんじゃないの?」
実際には、つい最近から正式に付き合い始めたのだが、それは乃愛が知るところではなく。
あの櫻葉陸が?-真面目に心配になり、乃愛は華夜子を問い詰めようとする。
身体がどうかしたとかなら、まだいい。
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