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蕩けるようなキスをして
第48章 束の間の
左胸に添えられた、手。
さっきとは明らかに違う。
わざとじゃない、たまたま-気のせいではなく。
自意識過剰なのでもなく。
しっかりとした意思を持ち。
明確に彼の手は今、自分の胸を下から支えるように、触れている-。
「避(よ)けて、りく…っ」
恥ずかしいなんてもんじゃない。
心臓は早鐘のようで。
触れている彼は、きっと、それを手で感じ取っている事だろう。
歩きながらもどうにか身を捩ろうとし-彼の胸に押し付けられた。
思わず足が止まりそうになったが、肝心の彼が立ち止まる事なく歩き続けるので、華夜子もそれに従うように進むしかない。
「華夜、行こうよ-」
-ホテルに。
さっきとは明らかに違う。
わざとじゃない、たまたま-気のせいではなく。
自意識過剰なのでもなく。
しっかりとした意思を持ち。
明確に彼の手は今、自分の胸を下から支えるように、触れている-。
「避(よ)けて、りく…っ」
恥ずかしいなんてもんじゃない。
心臓は早鐘のようで。
触れている彼は、きっと、それを手で感じ取っている事だろう。
歩きながらもどうにか身を捩ろうとし-彼の胸に押し付けられた。
思わず足が止まりそうになったが、肝心の彼が立ち止まる事なく歩き続けるので、華夜子もそれに従うように進むしかない。
「華夜、行こうよ-」
-ホテルに。

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