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蕩けるようなキスをして
第48章 束の間の
散々唇を貪られ、まだ興奮冷めやらぬ中。
弾む息を整えている最中。
まるで内緒話でもするかのように、密やかに告げられた。
『隣りの自販に飲み物買いに来た学生もいたみたいだし、絶対何してたかは察してたと思うよ』と…。
もう、明日から、大学行けない。
自分はなんて事をしてしまったのだ-激しく落ち込む一方。
知ってたんなら、なんで中断してくれなかったのか-激しく彼に腹が立つ。
「してる最中に、そんな事無理だろ。…まあ、別に見られても困らないし?」
「無理じゃない!困るし…やっ」
噛み付く華夜子の勢いが、急激に大人しくなる。
陸の左手がいつの間にか、腰から上へ移動していた。
「ちょっと!触ってる…っ」
何気なさを装い。
極自然に。
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