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第47章 彼氏彼女

「自分の女にどこで何しようが自由だろ」
離すどころか、抱き締める力を増して、陸は言い放つ。
「華夜は俺の女だろ？」
－違うの？
触れ合うんじゃないかと思うくらい顔を寄せられ、華夜子の心臓は跳ね上がる。
「そ、そうです…」
これ以上余計な事を言って、これ以上どうかされたくない華夜子は、大急ぎで頷く。
しかし、それが余計に彼の神経を逆撫でしてしまったらしく、陸は不機嫌そうに眉を顰（ひそ）めた。
「何？その早くここから逃れたい為の、取ってつけたような返事」
「だって…お願いだから、もう勘弁して」
－時間がなくなっちゃうから、早く、行こ？
促したその唇を、素早く奪われた。
いくら彼でもここではしない－高を括っていただけに、なんの構えも出来ていなかった。