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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第15章 小さな心と信じる道
1つ深呼吸をした黒野はそっと眼鏡を取った。

「何かあるんだろ?」
「それは…」
「もっと言おうか?愛良との事だ。」
「……ッ」

何も考えられないくらいに頭が真っ白になりながら言葉を紡ぎだそうとする黒野。

「すみません…」
「そのすみませんは何を意味している?」
「…ッッ」
「…黒野。」
「……当主…」
「黒野!答えろ。」
「私は…お嬢様に対して特別な感情を抱いております。」
「それは男と女ということか?」
「はい…」

そう答えた黒野。はぁ…と溜め息を吐いたその時だ。廊下が騒がしくなった。

『待ちなさい!愛良!今パパと黒野君大事なお話ししてるから。』
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