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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第15章 小さな心と信じる道
コンコン
「失礼します」
「どうぞ。」

1つ深呼吸をして戸を開けた。いすから立ち上がり招き入れた当主の表情は黒野の気持ちを一瞬にしてピリッとさせた。

「なぜ突然呼ばれたのか解るか?」
「いえ…」
「心当たりもない?」
「えぇ」
「ならば私に隠している事はあるか?」
「……ございません」

少しの間があったのを当主は見逃さなかった。

「佐々倉、席を外してくれ。」
「承知いたしました」

そうして部屋には2人きりとなった。ソファに座ると下から見上げ黒野に問うた。

「気にかける者は居なくなったが?もう1度聞く。何か私に言うことはないか?」
「…ッ」
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