この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第31章 第十二話 【花見月の別れ】 其の弐
 ゴボッと、嫌な音がして、鮮血が辺り一面に飛び散った。
「あ―」
 お彩は、あまりの凄まじい光景に言葉さえ失った。口許から大量の血をしたたらせながら、おきわが倒れた。
 その場のただならぬ雰囲気を察したのか、寝ていたお美杷が眼を醒まし、大声でむずかり始めた。お彩はお美杷を背に負うと、すぐにその脚で近くの町医者の伊東竹庵の住まいに走った。
 幸いにも竹庵は診療所兼自宅になっている仕舞屋にいた。竹庵は名医だが、酒飲みなのが難点といえば難点ともいえる。この辺りでも評判の酒豪で、夜には茶代わりに酒を呑むとも云われていた。妻はとうの昔に失い、子もない竹庵は独り身である。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ