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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第6章 禁断の恋
男なら、一度はお世話になっていると噂の女性。
AV女優の時は、黄金最中って漢字の芸名で、それから連想しなくとも、ソフトから超ハードまでファンのリクエストにはなんでも答えてきた女優さんらしい。
八反田さんだって男。
きっと、もなかさんのことはスキなんだ。
そうじゃなかったら……。

「……うお……なんじゃこりゃあ、もなかの奴……やべぇな……」

1ページ毎、こんな風に袋綴じに魅入ったりしない。

「八反田さん……私にも見せて下さい……」

雑誌を持ち上げ目を白黒させて喜んでいる、ように見える八反田さんを、じと目で追い詰める。
彼は、うんっ? と咳き込んでから、

「……まあ、風間はオトナになったらな……」

と静かに言って雑誌をバツンと閉じ、本棚に戻した。
それも、私には手を伸ばしても確実に届かないような位置に。

「あ!ズルイです!八反田さんのエロ助ベ!!」

「子供は見たらダメなやつなんですよ」

「もー子供じゃないです!」

「子供だろう、高校生は」

「でも18歳です!結婚とアダルト動画は見れます!」

「でも世間一般に高校生は子供なんだ」

「ふん!八反田さんのエロエロ頭でっかち!わかりました!もーイイですよ、だ!!」

別に本当に怒ってる訳じゃなかったけれど、ふりをしてソファに躰を投げ打った。
だって、八反田さんはちっとも私の気持ち、分かってくれない。
今日こんな風に傍に居てくれるから、なんとなく、私のこと嫌いではないんだって確信は出来て、嬉しかった。
迎えに来てくれて、すごく嬉しかった。
たとえ恋が報われなくても。
それを分かっていても、たまにこうして傍に居てくれるだけでいいと思えた。
なのに、そうやってあなたの隣で恋心を向けるアイドルの卵の私より、だらしなくお股を晒すエロティックなだけの年増の女優さんに食いついたりする八反田さんなんて……。
ただ女の人とイチャイチャして、やらしいことが出来ればいいんでしょ?
やっぱり好きになるんじゃなかった!
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