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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第6章 禁断の恋
それでも、チラリと八反田さんの股間に目をやってしまうのは、女の性だ。
もっとも、女の性なんて言葉、あるのか分からないから私の性ってことになるんだろうけど。
とか、そんなくだらないことを考えているうちに二階にある応接室にたどり着いた。
外部の方を招き入れるこの部屋は、それなりに広く綺麗で、テレビやパソコン等、必要な機材が一通り揃えられている。
もちろん、所属タレントの掲載されている雑誌諸々もだ。
中には、世間一般に袋綴じって呼ばれているオマケの付いた雑誌も置いてある。
我がスカーレットプロダクションには、AV女優さんは流石に抱えていないけれど、その寸前まで露出するグラビアアイドルさん達や、元AV女優さんって肩書きの方々もこぞって所属している。
必要だから、その袋綴じってやつの封印が解かれているのも、知っている。
だけれども。
だけれどもさ。

「あー……もなか……またかぁ……ヌぎますかぁ……俺の助言はまるで無視してヌぎますかぁ……」

応接室のデスクの上には、踏み入れた人物を驚かせようとしているかのように、袋綴じのページが思いきり開かれていた。
その様相と同じように、見開き一杯にお股を開く、綺麗な女の人が妖艶な笑顔をこちらに向けていた。
この事務所に勤める人なら誰もが知ってる。
元AV女優の、こがねもなかさんだ。
スタイル抜群の彼女のファンは多く、意外と演技が上手かった事から現在は深夜ドラマにバラエティに引っ張りだこだ。
だけど、脱ぐのは趣味と言わんばかりに、大胆な写真集を発売する。
だって彼女は元過激派AV女優。
私はそこまで良く知らないけれど、無料動画でいつもランキング上位にいることくらいは分かってる。
だって、おなにー大好きな私だから。

「……演技派なんだからここまでしなくたっていいって提案してやったばかりなのに……全くけしからん……けしからんぞ!もなか!」

そう怒りを露わにした八反田さんの口元は緩んでいた。
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