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秘密のキスは蜜の味【完結】
第22章 第2部…抱きしめたい

「じゃ一緒に住めばいいだろ~」
ヒロちゃんは他人事だと思って言いたいこと言ってくれるよな!
それが出来れば俺だってしたいさ。
……って言うかさ!ヒロちゃん
〝適度な距離があった方が新鮮でいられるぞ〟ってヒロちゃんが言ったんだろ?……
もちろん葉瑠のオヤジさんの事もあるから、平日に逢っても泊まらないようにしてんのに!
「俺、そんな事言ったか?」
「はぁ~言いましたけど…」
そんなの黙ってりゃわからね~だろ、お前…変なとこ真面目だなって
そりゃそうだけど……でもな~俺信用されちゃってるからさ…
「大丈夫だ葉瑠ちゃんの事は俺と洋子に任せろ…洋子もよく顔出してるみたいだぞ」
あ~だから…葉瑠があんなに簡単に玄関開けちゃうんだよ!
葉瑠は無防備過ぎて…ほんと勘弁してほしい!
俺のために下着姿でお出迎え…って言うならまだしも、あの時は俺とは知らずに開けたから…
あれじゃ心配で一人でなんか置いとけね~よ。
もう一度よ~く言っとかなきゃな!
俺…もう1度あそこに引っ越そうかな~
いや遠藤だな、アイツさえ俺んとこに来なきゃ葉瑠が来たかもしれないのに……
(お父さんがね…別のマンションに決めようとしてたんだけと、連絡が遅れて契約されちゃったって)
それ絶対遠藤だよ~!
まったくアイツろくなことしね~んだから…
「…きょ…うゃ…」
「………おい。鏡也、俺の話聞いてたか?」
へっ?いや聞いてなかった、なに?
「英美ちゃんだよ。生まれたらしいな」
「あっそうそう」

