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秘密のキスは蜜の味【完結】
第22章 第2部…抱きしめたい

「葉瑠ちゃん洋子が………」
洋子さんの様子を聞いて
二人で慌てて部屋を出ていった!
バタン。
あ~ぁ、行っちゃったよ!
「はぁ……これからって時に邪魔しやがって」
俺はひとり取り残されて葉瑠の帰りを待っていた!
───
結局葉瑠が戻ってきたのは朝方で、俺はお預けを喰らったまま、翌朝…葉瑠のベッドで眼を覚ました。
****
「鏡也…この前は悪かったな」
ほんとだよ。あんなに大騒ぎして、ただの風邪ってありえね~だろ。
葉瑠なんかさぁ、疲れてんのにずっと付き添ってたから、目の下にクマ作って会社行ったんだから…
あれから土日だって葉瑠は出勤が続いて全然ゆっくり出来ね~し!
遊びに行く予定だって何も決まらず、俺と葉瑠の夏がこのまま終わったらどうしてくれんだよ。
「ほんと悪かったよ。こんなこと初めてだったから…葉瑠ちゃんしか思い浮かばなかったんだよ」
洋子さんも随分気にしてたって…
ま~ヒロちゃんのせいじゃないけどさぁ……
葉瑠が引っ越して来たって、今はお互い忙しいから仕方ないんだけど……
はぁ~俺、葉瑠が不足し過ぎて…身体おかしくなりそうだわ!
「洋子がさ、葉瑠ちゃんと鏡也にお詫びしなきゃって言ってたから楽しみにしとけ」
何か考えてるらしいぞって……
なんだそりゃ。
普通に飯奢るとかだったらいらね~よ…
俺は葉瑠とのんびり出来ればあとはなんもいらないの…
「ま~そう言うなって!」
俺も葉瑠も忙しいんだから休みの日に邪魔さえしなけりゃそれでいいから……

