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失恋キューピッド
第8章 チャンスの神様は後ろハゲで底意地が悪い
あたしは、あの日ミユキが帰ってからドーナツ屋さんで何があったかを簡単に説明した。

「…あの野郎〜ふざけやがって」

「センパイに悪気はなかったんだよ、そんなに怒らないでよ」

女の子だと思われていたのが許せないらしく、ミユキは真っ赤になって拳を震わせている。

「それでね?ミユキを追いかけてここまで来たら…ミユキは玄関であの子とエッチしてたの」

「マジかよ!…いや、それはその、つまりだな」

「それはいいの。ショックだったけど、あたしがどうこう言える立場じゃないし…ただ、その時に初めて自分の本当の気持ちが分かったんだ。あたしはミユキのことが好きなんだって」


「アユミ…」



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