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eyes to me~ 私を見て
第61章 プリキー大作戦

か細く可憐な愛らしい声が、三広の胸を鷲掴みにする。
ひときわ高い叫びが三広の鼓膜に響いた瞬間、眼前に白く霞がかった靄(もや)がかかり、意識が遠退きかける。
「はっ……んっ……や……止めない……でっ――」
桃子の細い指先が腕に食い込んだ。その小さな痛みが意識を引き戻す。
白く染まる視界は、限界を告げる報せだった。
「桃子っ――」
「三広くん――あああっ」
同じ時に二人は達し、三広は桃子の上に崩れ堕ちた。
余韻から抜け出せずに震える桃子の頬にくちづけて、誰にも見せたくない、触れさせたくないと強く思う。
桃子が三広に小さく笑いかけた時、三広の中で何かが閃いて、思わず呟いていた。
「そうだ……綾ちゃん……絶対に、好きな子の側に居る筈だよ……」

