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eyes to me~ 私を見て
第61章 プリキー大作戦

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「Haーーーー」
蒼く高い秋の晴れ渡った空を見上げ、腕を高々と上げ、ファルセットで軽く発声練習をする。
喉に何かが突っ掛かる様な感覚も無く、調子が良い。
雲に隠れていた太陽が覗くと、美名は手を翳した。
ギターケースの上に置いてあるスマホが鳴っている。
「もしもし?……あらら、凄い声!大丈夫?」
『ゲヘッウヘッ……びめ……ずまん……ぎょうばまだ無理ぞ――だ……ぐべぼ――っぶへんっぶひゃんっ!』
電話の向こうから、真理の苦しそうな咳が聞こえてきた。
真理と由清は三日前から揃って仲良く風邪を引き、高熱が出てしまい休んでいる。
路上ライヴなど出来る筈もなくプリキーの活動はブログの更新だけだった。
ライヴを望むファンからのメールが殺到し、美名単独で路上を敢行しようという事になったのだ。
「Haーーーー」
蒼く高い秋の晴れ渡った空を見上げ、腕を高々と上げ、ファルセットで軽く発声練習をする。
喉に何かが突っ掛かる様な感覚も無く、調子が良い。
雲に隠れていた太陽が覗くと、美名は手を翳した。
ギターケースの上に置いてあるスマホが鳴っている。
「もしもし?……あらら、凄い声!大丈夫?」
『ゲヘッウヘッ……びめ……ずまん……ぎょうばまだ無理ぞ――だ……ぐべぼ――っぶへんっぶひゃんっ!』
電話の向こうから、真理の苦しそうな咳が聞こえてきた。
真理と由清は三日前から揃って仲良く風邪を引き、高熱が出てしまい休んでいる。
路上ライヴなど出来る筈もなくプリキーの活動はブログの更新だけだった。
ライヴを望むファンからのメールが殺到し、美名単独で路上を敢行しようという事になったのだ。

