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eyes to me~ 私を見て
第61章 プリキー大作戦

「お姉さん達こんにちは~」
「楽しそうだねぇ~何の話?」
見るからに軽そうな二十代前半と思われる男二人組が笑いながらやって来て、二人の横に回り込んで来た。
女の人は口の端を僅かに上げて黙っている。
桃子は露骨に嫌な顔をして睨んだ。男共はその反応がツボったらしく笑い転げる。
「アハハハ~怒っちゃった?」
「そうだよね~いきなり失礼だよね俺ら!ゴメンナサイ!」
「俺達同じ会社の友達同士でさ~休日出勤が終わってから二人でここに来たんだよ~」
「怪しい人間じゃないから安心して?ね?」
桃子は男達と目を合わせずに女の人の手を取り立ち上がる。
「私達、忙しいんです」
早足で歩くが、男達は諦めず、しつこく付いてきて話し掛けてくる。
「今忙しいならさ、取り合えずラインの交換しない?」
「これも出会いだよ~!これからお互いをよ~く知って行こうよ、ね?」

