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eyes to me~ 私を見て
第58章 歌姫を見守る獣

志村とはまじろうは頷き合い、お互いにガッツポーズをして別れた。
「美名ちゃん、送ってあげたいんだけど、私もすぐに向かわないとならないの……ごめんなさいね」
「大丈夫ですよ?タクシーで帰りますから」
「じゃあ、明日……一時に迎えに行くから」
「は~い!行ってらっしゃい!」
志村はあたふたとエレベーターに乗り込む。
美名とはまじろうは手を振った。
一度マンションに帰って支度をしなければーーと考えていると、はまじろうが顔を覗き込んでいた。
「色々聞いてくれてありがとう。
……明日はまた一緒にポキノンの取材だよね。会えるのを楽しみにしてるからね?
じゃあ、また明日!」
美名は、はまじろうに軽くハグをしてから手を振りながらエレベーターに乗り込んだ。

