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堕散る(おちる)
第19章 step19十三段目…始業式
「今のルリちゃんは、落とせそうだね。
食べ終わったら出ようか。」

ハルトが欲しい。ハルトに抱かれたい。肌を重ねたい。

欲に駈られることは罪ではない。


サラリーマンの浮気ごっこはハルトの勝ち?で終わった。

家まで送るというハルトと電車に乗る。
痴漢さながら体を寄せて、胸や下半身を触られるが、雰囲気に酔ったのか、アタシは抵抗をやめて声を殺して、身を委ねていた。

高ぶる体、籠る熱を逃しようがなく駅を出る。

ハルトはご機嫌で鼻歌を歌っていた。

「公園のトイレで制服に着替えなきゃね。スーツは事務所に置いとこうか。」

近所の桜の公園に寄る。
今回は多機能トイレに入るが、ハルトも一緒に入ってきた。

入るなり抱き締められてキスされる。
欲しくて堪らなかったアタシはそれに応えた。

「賭けの先取りね。
ここからは、奥さんのいる男にほだされた罰。

スカートをたくしあげて下着を見せて?」

外のトイレだろうが関係ない。
夜の公園のトイレを利用する人などほとんどいない。前回と違って、男子トイレでもない。

アタシはスカートをスルスルと上げていった。
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