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揺れる恋 めぐる愛
第13章 動揺と安定
「わかったよ」

ため息が漏れる。

「それにしても強情だよな?

別にこんなところで無理しなくたって……」

掌に包まれたまま私は再び首を振ろうと力を入れると……

それを抑え込まれてから、耳朶にそっと唇を押し付けられた。

チュッというリップ音を残して一瞬で離れてから

「わかった。わかったから……」

彼がクスクスと小さく笑った。

頭をそっと持ち上げられ、彼の膝が私の頭の下に滑り込む。

コレって?!

気持ちはそんなに簡単に持ち直すわけではないが、

それでも心臓が打つ早鐘の理由は違うものになりつつあった。

ふわりと身体に柔らかいものがかけられ包まれる。

膝の上の私の頭に彼の大きな掌がゆっくりそっと触れた。

「……いいか?」

何をするのかはわからなかったけど、

それでも彼の大きな掌に息を吐いてからうなずいた。

「そのまま目を閉じていろ」

最初はつむじから毛先に向けて

何度も何度も丁寧に撫でつけられた。

しばらくして髪に指が差し入れられ、ゆっくりと梳いていく。

地肌に当たる指先が気持ちよくて……

身体の力が少し緩んで抜けてきた。

目じりから頬を何度か伝った涙の痕が少しヒリヒリとする。

心地よさとチリチリとしたイタミを感じながら……

意識を手放した。
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