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それでも大好きなんだーっ!
第5章 大和撫子、豹変⁉︎

付き合う条件に『浮気は止めない』と言ったのは自分だから、他の子は抱かないで、とは言えない。
だけど、
だけどせめて……
「他の子と…しないでなんて言わない……っ、でも……私の、知らないところで…して……」
俯いたままの床にポタポタと…うさこの瞳から涙が零れ落ちた。
「うさ……?」
困惑する翼の声。
夏帆の口端が弧を描くように上がる。
「敗北宣言ね!彼女の座から降りなさい!」
「───…っ!」
夏帆の言葉に、うさこは唇を噛みしめることしか出来なかった。
「うさこ…」
床に放られたままのうさこの携帯を拾い、そっとうさこの手に渡してくれる翼。
そんな翼からの次の言葉が怖くて…
「つーくん…っ…ごめん!ごめんなさい!」
翼の方を見ることが出来ず、うさこは頭を下げては謝罪を繰り返す。
「うさ……」
穏やかに話し掛ける翼の言葉を遮り、
「ごめん…っ、ごめんなさい!浮気は止めないから……だから、まだ…っ…つーくんの彼女でいたいです……」
涙を流し懇願するうさこ。
そんなうさこに伸ばされた翼の手を掴み、
「翼!こんな勝手な女じゃなくて!私を選んで!」
乱れた着衣を直すことなく、夏帆が叫んだ。
「夏帆……」
呟く翼の首は、返事を口にする前から小さく横に振られていて…
「私なら!私なら翼のしたいようにさせてあげる!」
どうしても諦め切れず、気付かないフリして夏帆が叫ぶ。
「翼のしたいようにしていいよ?全部受け止めるから。ねぇ?永瀬さんより、私の方が…っ」
「ごめん!」
夏帆の言葉を遮るように、翼の言葉が被せられた。
「勝手なのは、俺の方だよ。うさこは…勝手な女なんかじゃない」
どんな…意味なのだろう……
つーくんのセフレとの関係を勝手だというのなら、
(それを見たくないと言った私は……彼女として、もういらない……?)
「─────…っ‼︎ 」
息を飲み、俯いた顔が上げられないまま、
うさこの瞳から溢れた涙が、床にいくつもの水跡を作る。
だけど、
だけどせめて……
「他の子と…しないでなんて言わない……っ、でも……私の、知らないところで…して……」
俯いたままの床にポタポタと…うさこの瞳から涙が零れ落ちた。
「うさ……?」
困惑する翼の声。
夏帆の口端が弧を描くように上がる。
「敗北宣言ね!彼女の座から降りなさい!」
「───…っ!」
夏帆の言葉に、うさこは唇を噛みしめることしか出来なかった。
「うさこ…」
床に放られたままのうさこの携帯を拾い、そっとうさこの手に渡してくれる翼。
そんな翼からの次の言葉が怖くて…
「つーくん…っ…ごめん!ごめんなさい!」
翼の方を見ることが出来ず、うさこは頭を下げては謝罪を繰り返す。
「うさ……」
穏やかに話し掛ける翼の言葉を遮り、
「ごめん…っ、ごめんなさい!浮気は止めないから……だから、まだ…っ…つーくんの彼女でいたいです……」
涙を流し懇願するうさこ。
そんなうさこに伸ばされた翼の手を掴み、
「翼!こんな勝手な女じゃなくて!私を選んで!」
乱れた着衣を直すことなく、夏帆が叫んだ。
「夏帆……」
呟く翼の首は、返事を口にする前から小さく横に振られていて…
「私なら!私なら翼のしたいようにさせてあげる!」
どうしても諦め切れず、気付かないフリして夏帆が叫ぶ。
「翼のしたいようにしていいよ?全部受け止めるから。ねぇ?永瀬さんより、私の方が…っ」
「ごめん!」
夏帆の言葉を遮るように、翼の言葉が被せられた。
「勝手なのは、俺の方だよ。うさこは…勝手な女なんかじゃない」
どんな…意味なのだろう……
つーくんのセフレとの関係を勝手だというのなら、
(それを見たくないと言った私は……彼女として、もういらない……?)
「─────…っ‼︎ 」
息を飲み、俯いた顔が上げられないまま、
うさこの瞳から溢れた涙が、床にいくつもの水跡を作る。

