この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それでも大好きなんだーっ!
第5章 大和撫子、豹変⁉︎
付き合う条件に『浮気は止めない』と言ったのは自分だから、他の子は抱かないで、とは言えない。

だけど、

だけどせめて……


「他の子と…しないでなんて言わない……っ、でも……私の、知らないところで…して……」


俯いたままの床にポタポタと…うさこの瞳から涙が零れ落ちた。


「うさ……?」

困惑する翼の声。

夏帆の口端が弧を描くように上がる。


「敗北宣言ね!彼女の座から降りなさい!」

「───…っ!」

夏帆の言葉に、うさこは唇を噛みしめることしか出来なかった。


「うさこ…」

床に放られたままのうさこの携帯を拾い、そっとうさこの手に渡してくれる翼。

そんな翼からの次の言葉が怖くて…

「つーくん…っ…ごめん!ごめんなさい!」

翼の方を見ることが出来ず、うさこは頭を下げては謝罪を繰り返す。


「うさ……」

穏やかに話し掛ける翼の言葉を遮り、

「ごめん…っ、ごめんなさい!浮気は止めないから……だから、まだ…っ…つーくんの彼女でいたいです……」

涙を流し懇願するうさこ。


そんなうさこに伸ばされた翼の手を掴み、

「翼!こんな勝手な女じゃなくて!私を選んで!」

乱れた着衣を直すことなく、夏帆が叫んだ。


「夏帆……」

呟く翼の首は、返事を口にする前から小さく横に振られていて…

「私なら!私なら翼のしたいようにさせてあげる!」

どうしても諦め切れず、気付かないフリして夏帆が叫ぶ。


「翼のしたいようにしていいよ?全部受け止めるから。ねぇ?永瀬さんより、私の方が…っ」

「ごめん!」

夏帆の言葉を遮るように、翼の言葉が被せられた。


「勝手なのは、俺の方だよ。うさこは…勝手な女なんかじゃない」


どんな…意味なのだろう……

つーくんのセフレとの関係を勝手だというのなら、

(それを見たくないと言った私は……彼女として、もういらない……?)


「─────…っ‼︎ 」

息を飲み、俯いた顔が上げられないまま、

うさこの瞳から溢れた涙が、床にいくつもの水跡を作る。


/162ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ