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それでも大好きなんだーっ!
第5章 大和撫子、豹変⁉︎

「うさこが具合悪くて寝てるって…嘘?」
耳に届いたのは…
睦み合う甘い声ではなく、
怒ったような翼の声。
そして、
「う、嘘じゃ…ない……です……」
怯んだもあの声。
「……うさ?」
シャッ…とカーテンが開く音がして、
「うさ?」
無理矢理引き剥がされた布団から、驚いた顔を覗かせたうさこの目の前に、
「つーくん……」
心配そうな表情をした翼のアップがあった。
「具合悪い?大丈夫?」
こんな時なのに…
翼の背後から、その視線に殺されそうなくらいの睨みをきかせるもあがいるのに…
眉を下げ、泣きそうにも見える翼の顔からは、うさこを心配しているのが伝わってきて、
ドキドキと…うさこの胸がトキメク。
「お腹痛いだけ。つーくんの顔見たら治った」
ヘラッと笑ううさこに、翼もホッと表情を緩める。
「痛いの飛んでけってやってあげる」
「小学生じゃないんですけどー!」
「今時、小学生でもやんないよね」
そう言いながら、掛け布団の中へと潜り込んだ翼の手が、うさこのお腹を優しく摩る。
「いつから痛い?」
「……昼休み、の…後から……」
「薬は?飲んだ?」
「……っ、さっき…飲んだ……」
翼の優しい瞳に見つめられて、うさこの頭がクラクラする。
「お腹さすっててやるから、うさは寝ちゃいな?」
「つーくんが優し過ぎて……勿体無くて眠れません……」
「残念。うさこには俺の優しさが逆効果だね」
すっかりいつも通り、笑い合う2人。
「携帯〜っ」
「ダーメ。うさこは寝てなきゃ」
ベッド脇の鞄に向けて伸ばしたうさこの手を、翼の手が捕まえる。
完全な…甘い甘い2人の世界。
完全な置いてけぼりに耐え切れず、
「あのっ!」
もあが声を荒げた。
「いつもうさこと一緒にいる子だよね?」
ようやく自分に向けられた翼の瞳。
「は、はい!池野 もあです!」
もあは嬉しそうに答えた。
「うさは俺が看てるから。ありがとう」
なのに、
すぐに逸らされた視線。
その視線が映すのは、
翼をストーカーのように追い回していた女。
耳に届いたのは…
睦み合う甘い声ではなく、
怒ったような翼の声。
そして、
「う、嘘じゃ…ない……です……」
怯んだもあの声。
「……うさ?」
シャッ…とカーテンが開く音がして、
「うさ?」
無理矢理引き剥がされた布団から、驚いた顔を覗かせたうさこの目の前に、
「つーくん……」
心配そうな表情をした翼のアップがあった。
「具合悪い?大丈夫?」
こんな時なのに…
翼の背後から、その視線に殺されそうなくらいの睨みをきかせるもあがいるのに…
眉を下げ、泣きそうにも見える翼の顔からは、うさこを心配しているのが伝わってきて、
ドキドキと…うさこの胸がトキメク。
「お腹痛いだけ。つーくんの顔見たら治った」
ヘラッと笑ううさこに、翼もホッと表情を緩める。
「痛いの飛んでけってやってあげる」
「小学生じゃないんですけどー!」
「今時、小学生でもやんないよね」
そう言いながら、掛け布団の中へと潜り込んだ翼の手が、うさこのお腹を優しく摩る。
「いつから痛い?」
「……昼休み、の…後から……」
「薬は?飲んだ?」
「……っ、さっき…飲んだ……」
翼の優しい瞳に見つめられて、うさこの頭がクラクラする。
「お腹さすっててやるから、うさは寝ちゃいな?」
「つーくんが優し過ぎて……勿体無くて眠れません……」
「残念。うさこには俺の優しさが逆効果だね」
すっかりいつも通り、笑い合う2人。
「携帯〜っ」
「ダーメ。うさこは寝てなきゃ」
ベッド脇の鞄に向けて伸ばしたうさこの手を、翼の手が捕まえる。
完全な…甘い甘い2人の世界。
完全な置いてけぼりに耐え切れず、
「あのっ!」
もあが声を荒げた。
「いつもうさこと一緒にいる子だよね?」
ようやく自分に向けられた翼の瞳。
「は、はい!池野 もあです!」
もあは嬉しそうに答えた。
「うさは俺が看てるから。ありがとう」
なのに、
すぐに逸らされた視線。
その視線が映すのは、
翼をストーカーのように追い回していた女。

