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それでも大好きなんだーっ!
第5章 大和撫子、豹変⁉︎

翼を追い掛け回し、その姿をカメラに収めるうさこ。もあだって正直気持ち悪いと思った。
だから、
うさこに気付いた翼は、きっと困惑するだろう。迷惑がって、気持ち悪いと罵るだろう。
そうして、
そんなうさこを諌め、謝罪しながら…翼に近付こうと思っていた。
浅はかな自身の考えを反省する訳もなく、もあはうさこを睨む。
「あの!うさこと、早く別れた方がいいですよ。先輩の写真とか気持ち悪いくらい集めてたし、先輩をストーカーみたいに追い掛け回してたし…」
もあのうさこを見る目は冷たく…まるで、汚いものでも見るようだ。
(友達だと思っていたのは……私、だけ……)
チクリ…治まり掛けていた腹痛が、また顔をのぞかせる。
涙を浮かべるうさこの頭をひと撫でして、翼はもあの方を見た。
ドキドキと…もあの心が高鳴る。
振り向いてくれた…手に入るかもしれない……そんな高揚感に口元がにやける。
なのに、
「ごめん。それは無理」
告げられたのは、望んでいたのとは真逆の答えだった。
「ど、どうして、ですか……?気持ち悪いでしょ?嫌でしょう?追い掛け回して写真撮ってるんですよ?その写真を見てニヤニヤして1日過ごしてるんですよ⁉︎ 」
掴み掛からんばかりの勢いのもあを制し、
「ごめん。今の俺には、その情報すら嬉しい」
翼は、嬉しそうに微笑んだ。
「嬉しい……?」
聞き返すもあに、
「うん。うさこの頭の中、一日中独占してるなんて……嬉しい」
一瞬で、視線も心も持って行かれる。
それくらい優しく、それくらい愛しさの込められた翼の笑顔。
それが誰に向けられているのか、その言葉に込められている。
「……っあんたなんか大っ嫌い!振られればいいのに!」
うさこに向けて捨て台詞を吐き、医務室を出て行くもあ。
ピシャン‼︎
勢い良く閉められたドアの音に、
ビクッと身体を大きく揺らしたうさこを、
「つーくん?」
翼がギュッとキツく抱き締めた。
だから、
うさこに気付いた翼は、きっと困惑するだろう。迷惑がって、気持ち悪いと罵るだろう。
そうして、
そんなうさこを諌め、謝罪しながら…翼に近付こうと思っていた。
浅はかな自身の考えを反省する訳もなく、もあはうさこを睨む。
「あの!うさこと、早く別れた方がいいですよ。先輩の写真とか気持ち悪いくらい集めてたし、先輩をストーカーみたいに追い掛け回してたし…」
もあのうさこを見る目は冷たく…まるで、汚いものでも見るようだ。
(友達だと思っていたのは……私、だけ……)
チクリ…治まり掛けていた腹痛が、また顔をのぞかせる。
涙を浮かべるうさこの頭をひと撫でして、翼はもあの方を見た。
ドキドキと…もあの心が高鳴る。
振り向いてくれた…手に入るかもしれない……そんな高揚感に口元がにやける。
なのに、
「ごめん。それは無理」
告げられたのは、望んでいたのとは真逆の答えだった。
「ど、どうして、ですか……?気持ち悪いでしょ?嫌でしょう?追い掛け回して写真撮ってるんですよ?その写真を見てニヤニヤして1日過ごしてるんですよ⁉︎ 」
掴み掛からんばかりの勢いのもあを制し、
「ごめん。今の俺には、その情報すら嬉しい」
翼は、嬉しそうに微笑んだ。
「嬉しい……?」
聞き返すもあに、
「うん。うさこの頭の中、一日中独占してるなんて……嬉しい」
一瞬で、視線も心も持って行かれる。
それくらい優しく、それくらい愛しさの込められた翼の笑顔。
それが誰に向けられているのか、その言葉に込められている。
「……っあんたなんか大っ嫌い!振られればいいのに!」
うさこに向けて捨て台詞を吐き、医務室を出て行くもあ。
ピシャン‼︎
勢い良く閉められたドアの音に、
ビクッと身体を大きく揺らしたうさこを、
「つーくん?」
翼がギュッとキツく抱き締めた。

