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それでも大好きなんだーっ!
第5章 大和撫子、豹変⁉︎

無言で立ち上がり、うさこはハンカチでその痕を拭き取る。
誰かに逆らわれることなど殆ど無い多佳子は、目の前の反抗に目を見開いた。
「ちょっと〜?何してんの〜?」
いつもの間延びした声。だけど、明らかな怒りが混ざっている。
「ひ、暇つぶしって…何する気ですか⁉︎ 」
答えるうさこは、多佳子の方を見ることが出来ず、俯き震える声だ。
そんなうさこを鼻で笑い、
「気持ちいいことに決まってるわよね?」
多佳子はまた、翼の頬に唇を寄せた。
いつもは、
女同士のこんな小競り合いに顔を顰めていた翼。
だけど、小動物のように小さく震えながらも多佳子に立ち向かったうさこに、思わず頬を緩める。
「ごめん。うさこと話したいんだ」
そう言って、翼は多佳子を引き剥がす。
赤いルージュは再び痕を残すことはなく、うさこはホッと小さく息を吐いた。
「私は翼と話したいの。あなたは遠慮して下さる?」
口元は笑っているが、その目はうさこを捉えたままものすごい威圧感を放っている。
(さ、さすがは学内一の悪女!笑顔で睨まれると迫力満点で怖い…)
固まるうさこを置いて、多佳子は翼の腕を引いて急かす。
「行きましょ?」
再び近付く真っ赤な唇を避けて、翼は困ったように笑った。
「んー…うさも一緒でいい?」
「私は翼と2人きりがいいわ」
「……セックスなしならいいよ」
翼の口から飛び出した言葉は、
今までの翼からは想像出来ない言葉で、
多佳子は一瞬、目を見開く。
だがすぐに、ふふっと笑って、
「面白いこと言うのね」
翼に微笑んだ後、うさこをキツく睨み付けた。
(別れたくない……だけど、他の人とのエッチを覗く気にもなれない……浮気すら嫌だと思うのに……)
グチャグチャなうさこの頭の中。整理する暇もなく、翼の周りには女の子が寄ってくる。
(落ち着け!落ち着け、私!まずは…頭の中の整理をしよう!)
そう思い、うさこはキッと顔を上げた。
「うさ?」
コロコロ変わるうさこの表情を面白そうに見ていた翼は、目が合えば優しく微笑んでくれる。
「あの!他の人には理解してもらえないかもしれないけれど、私は…っ…こんなんだけど……でも!それでもつーくんが大好きです!」
誰かに逆らわれることなど殆ど無い多佳子は、目の前の反抗に目を見開いた。
「ちょっと〜?何してんの〜?」
いつもの間延びした声。だけど、明らかな怒りが混ざっている。
「ひ、暇つぶしって…何する気ですか⁉︎ 」
答えるうさこは、多佳子の方を見ることが出来ず、俯き震える声だ。
そんなうさこを鼻で笑い、
「気持ちいいことに決まってるわよね?」
多佳子はまた、翼の頬に唇を寄せた。
いつもは、
女同士のこんな小競り合いに顔を顰めていた翼。
だけど、小動物のように小さく震えながらも多佳子に立ち向かったうさこに、思わず頬を緩める。
「ごめん。うさこと話したいんだ」
そう言って、翼は多佳子を引き剥がす。
赤いルージュは再び痕を残すことはなく、うさこはホッと小さく息を吐いた。
「私は翼と話したいの。あなたは遠慮して下さる?」
口元は笑っているが、その目はうさこを捉えたままものすごい威圧感を放っている。
(さ、さすがは学内一の悪女!笑顔で睨まれると迫力満点で怖い…)
固まるうさこを置いて、多佳子は翼の腕を引いて急かす。
「行きましょ?」
再び近付く真っ赤な唇を避けて、翼は困ったように笑った。
「んー…うさも一緒でいい?」
「私は翼と2人きりがいいわ」
「……セックスなしならいいよ」
翼の口から飛び出した言葉は、
今までの翼からは想像出来ない言葉で、
多佳子は一瞬、目を見開く。
だがすぐに、ふふっと笑って、
「面白いこと言うのね」
翼に微笑んだ後、うさこをキツく睨み付けた。
(別れたくない……だけど、他の人とのエッチを覗く気にもなれない……浮気すら嫌だと思うのに……)
グチャグチャなうさこの頭の中。整理する暇もなく、翼の周りには女の子が寄ってくる。
(落ち着け!落ち着け、私!まずは…頭の中の整理をしよう!)
そう思い、うさこはキッと顔を上げた。
「うさ?」
コロコロ変わるうさこの表情を面白そうに見ていた翼は、目が合えば優しく微笑んでくれる。
「あの!他の人には理解してもらえないかもしれないけれど、私は…っ…こんなんだけど……でも!それでもつーくんが大好きです!」

