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それでも大好きなんだーっ!
第5章 大和撫子、豹変⁉︎

(やっぱり、変だよね?つーくんや夏帆さんを巻き込んだのは、私なのかもしれない……)
普段ポジティブでマイペースな分、深刻に悩み出すとドン底までネガティブに悩む。うさこの面倒な性格。
浮上するキッカケがあればあっという間にいつもの明るい変態うさこに戻れるのに…
「マネージャーの三雲 夏帆さん。伊久美先輩とエッチしたって自慢してる」
もあ と くるみの言葉がうさこのネガティブ思考を助長させる。
「夏帆、さん…」
その名を呟いて、うさこの頭は先程の夏帆の言葉を反覆する。
”私なら!翼の一番になれるように努力する!”
(私は?私、なら……?)
翼のエッチな顔にときめいて、気付いたらシャッターを押していて…
こっそりと見つからないように、翼を追い掛けて…
撮った写真をコレクションして、誰にも見せずに1人で楽しんで…
それで、満足していた。
それ以上を求めてはいけないと思っていた。
─────なのに、
「他の子とエッチするの止めないって……それが、付き合う条件だから……。り、理解してもらえないかもだけど……それでも、大好きなの……」
悲しく掠れた言葉と共に、うさこの瞳から涙が零れ落ちる。
「……それって、伊久美先輩はうさこが好きな訳じゃないってことよね?」
目の前にいるもあは、見たこともない程 冷たい表情でうさこを見下ろしていた。
「もあちゃん……?」
恐る恐る呟いたうさこを嘲笑し、
「うさこが傷付くだけだよ?伊久美先輩とは別れなよ?って、何回も言ったよね?」
もあは、冷たい表情のまま、冷たい口調で続ける。
「他の女を抱いてもいいから付き合う?ふざけてんの?」
「あのねっ…あの、それは…私が勝手に言っただけで……っ、別れるのは、絶対に嫌なの」
「別れろよ!お前なんか、伊久美先輩の彼女に相応しくない!」
もあの怒鳴り声にうさこは息を飲む。
教室内に残っていた数人の学生たちも、
廊下を歩いていた学生たちも、
何事かとこちらを覗いている。
普段ポジティブでマイペースな分、深刻に悩み出すとドン底までネガティブに悩む。うさこの面倒な性格。
浮上するキッカケがあればあっという間にいつもの明るい変態うさこに戻れるのに…
「マネージャーの三雲 夏帆さん。伊久美先輩とエッチしたって自慢してる」
もあ と くるみの言葉がうさこのネガティブ思考を助長させる。
「夏帆、さん…」
その名を呟いて、うさこの頭は先程の夏帆の言葉を反覆する。
”私なら!翼の一番になれるように努力する!”
(私は?私、なら……?)
翼のエッチな顔にときめいて、気付いたらシャッターを押していて…
こっそりと見つからないように、翼を追い掛けて…
撮った写真をコレクションして、誰にも見せずに1人で楽しんで…
それで、満足していた。
それ以上を求めてはいけないと思っていた。
─────なのに、
「他の子とエッチするの止めないって……それが、付き合う条件だから……。り、理解してもらえないかもだけど……それでも、大好きなの……」
悲しく掠れた言葉と共に、うさこの瞳から涙が零れ落ちる。
「……それって、伊久美先輩はうさこが好きな訳じゃないってことよね?」
目の前にいるもあは、見たこともない程 冷たい表情でうさこを見下ろしていた。
「もあちゃん……?」
恐る恐る呟いたうさこを嘲笑し、
「うさこが傷付くだけだよ?伊久美先輩とは別れなよ?って、何回も言ったよね?」
もあは、冷たい表情のまま、冷たい口調で続ける。
「他の女を抱いてもいいから付き合う?ふざけてんの?」
「あのねっ…あの、それは…私が勝手に言っただけで……っ、別れるのは、絶対に嫌なの」
「別れろよ!お前なんか、伊久美先輩の彼女に相応しくない!」
もあの怒鳴り声にうさこは息を飲む。
教室内に残っていた数人の学生たちも、
廊下を歩いていた学生たちも、
何事かとこちらを覗いている。

