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それでも大好きなんだーっ!
第5章 大和撫子、豹変⁉︎
うさこの ”翼アンテナ” は高い。

だから、翼からの連絡がなくてもセフレとの事は耳に入ってきた。

でも今日は…

「あ、あの子じゃない?伊久美先輩の探してたチビうさって」

人の集まるところに近付けば、見知らぬ女の子たちから上がる声。

慌てて踵を返せば、

「あ、永瀬さんいたよ!翼先輩に連絡して!」

別の女の子たちのそんな声に驚いて駆け出す。

今日のうさこの ”翼アンテナ” には、うさこを探す翼の情報ばかり入る。


(つ、つーくんの女の子情報網……恐るべしっ!)

空き時間の度に繰り広げられる翼に頼まれたであろう女の子たちとの鬼ごっこ。

このままでは逃げきれない!

もう帰ろうか…そう思い、

(お、同じ家に住んでいるんだった……)

うさこがガックリと頭を机に落としたのは、昼休み直前のことだった。


「うさこ」

うさこの唯一の友達の もあ が落ち込むうさこに近付く。

今日は、もあの友達の くるみ も一緒だ。



「え?くるみちゃんもバスケやってるの?」

こんなこと、思うのも失礼なのだけど……くるみの体型は……スポーツは得意そうには見えない。

だけど翼と同じサークルに入っており、今朝の出来事も見ていたようだ。


「うん。だから、永瀬さんと伊久美先輩のヘンテコな関係も知ってるよ」

「あ…」

”ヘンテコな関係” 今のうさこには痛い言葉だ。

恋人同士。そう思えるほどに甘い翼。

だけど、

(つーくんのイキ顔を撮りたいって付き合いを認めてもらったのに、肝心のエッチなシーンが辛くて見れないなんて……)

この関係の悲しい末路がそこまできている気がして、うさこは俯いた。


「ねぇ、うさこ…」

もあのこの口調は、 ”別れろ” と言う時の言いにくそうなものだ。

「……別れ、たくない……」

いつもはヘラヘラ流すその言葉。たけど、現実に近付く別れへのせめてもの抵抗から、うさこはつい言い返していた。


「あのね、」

口を噤んでしまったもあの代わりに、くるみが口を開く。

「伊久美先輩、永瀬さん以外の女の子と結構遊んでるよ?」

「……っ、うん…」

「うん⁉︎ うん…ってバカじゃないの⁉︎ なんでいろんな女にチャンスをあげるのよ⁉︎ 」

声を荒げるくるみに、うさこは言い返す言葉が見つけられない。


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