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それでも大好きなんだーっ!
第5章 大和撫子、豹変⁉︎
せめてもの強がり。

振り返らない夏帆の小さく震える肩に、翼が気付かない訳はないのだけれど……

「うん。夏帆に ”セフレ” なんて似合わないよ」

そんな言葉は、夏帆の胸をまだ高鳴らせるけれど……


「私とのエッチな動画だとか写真だとか、公開したら訴えてやるから!」

最後にうさこに牽制をして、夏帆が歩き出す。


ハッと携帯を握り締めたうさこに優しく笑い掛け、

「……それはしないから大丈夫」

翼は夏帆の背へと伝えた。


(つーくんに振られるかもしれないのに、更にせっかく集めた動画を消せなんて言われたら…っ)

小さく震えるうさことは裏腹に、

(うさこの撮る写真も動画も、基本 俺の顔のアップばっかだから相手が誰かなんて絶対わからないから)

翼は心の中で夏帆へと付け足していた。



「うさ……」

夏帆の立ち去った室内。
着衣を整えた翼とうさこが向き合う。

だけど、

(目が…見れない……)

別れるという選択肢。
どうしても、うさこの中でその選択だけが出来ない。


静かな口調で翼が告げた言葉。

「うさ。これからのこと、一緒にちゃんと考えようか?」


─────…これからのこと?

今のうさこには、それが明るい未来には到底思えない。


「今のままじゃ、また夏帆みたく傷付けちゃうからね」

困ったように笑う翼。

翼にそんな顔をさせているのは、

(私の、せいだ……っ私が、イキ顔をコレクションしたいとか言ったから……)

うさこの顔がまた泣きそうに歪む。


「……うさはもう、俺といるの、辛い?」

悲しげな翼の声色に、うさこは顔を上げてブンブンと首を横に振った。


「わ、私はつーくんと別れたくないよ⁉︎ 」

「俺も。うさと別れたくない」

即答されたのは、うさこの望んでいた言葉で、

「つーくん!」

思わず翼に抱き着くうさこ。

ギュッと抱き締め返してくれた翼に、うさこの顔が綻ぶ。


─────なのに、


「うさ。うさは…俺が他の女の子を抱くのは嫌?」

いきなり本題をぶちかました翼に、

「い、いやぁ!」

うさこはピョコンと立ち上がり、逃げ出した。



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