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アンバランスなsweet
第23章 対峙する心

「紫乃、何見てるの?」
「‼」
片桐さんに背後から覗きこむように。肩越しに声を掛けられてドキッとした。
「あのね、豊さん、何でもないの。これは――」
そっと奥に隠してあったその写真を覗き見していたところを片桐さんに見られてしまって。
悪戯が同じみつかってしまったこどもみたいに、つい言い訳してしまう。
でも。本当にイヤリングを見つけた先にこの写真が偶然あったんだから。
それより。
片桐さんに早く自分の気持ちを伝えなきゃ。
亜子さんじゃない私は…片桐さんの気持ちには答えられない。

